着物の帯の買取相場｜いくらで売れる？特徴や高く売るコツを紹介

着物の帯はいくらで売れる？
着物の帯の買取相場は？
着物の帯が高く売れる買取業者はどこ？

着物買取でこんな悩みを抱えた方は多いのではないでしょうか？

特に、所持している帯に値段が付くかどうかは気になるところですよね。この記事では、そんな悩みを抱えた方向けに、以下のような内容を詳しく解説していきます。

• 帯の買取相場
• 高額になる帯の種類
• 帯買取のおすすめの買取店
• 帯を高く売るコツ

おすすめの帯買取店では、専門の査定員がいる買取店を紹介していきます。

また、査定の際にちょっとしたコツで買取価格が上がるポイントもあわせて解説します。帯の売却について不安がある方は、ぜひ確認してください。

帯の買取相場

不要な着物の帯が家にある場合、そのまま保管し続けたり、処分したりしてしまうのはもったいないです。不要な帯があれば、売却を検討しましょう。

帯の売却を検討した場合、まず気になるのは帯の買い取り相場だと思います。しかし、一概に相場と言っても、帯は高いものから安いものまで、値段はさまざまです。

そこでここでは、帯の買取相場を項目別に紹介していきます。

• 帯の種類別 
• 作家別 
• 織元別

以上の3つの項目を元に買取相場を紹介していきますので、帯の買取相場を知りたい方はぜひ読み進めてみてください。

帯の種類別

まずは、種類別の買取相場を紹介していきます。ここでは袋帯・名古屋帯・丸帯・半幅帯・角帯の買取相場を見ていきましょう。帯はそれぞれ種類ごとに長さと幅が決まっており、用途によって使い分けます。

袋帯・名古屋帯は着用機会が多いため需要も多く、買取相場も高めの傾向にあります。一方、丸帯・半幅帯・角帯は需要が少ないため、買取相場も低めの傾向にあるようです。

価格相場は帯の種類だけでなく、作家や織元・ブランドによっても値段が変わります。有名作家の作品やブランド物であれば、上記の表よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。

また、保存状態が良いものは高い値段が付きやすい傾向にあります。使う予定のない帯を所有している場合、保存状態が落ちる前に売却した方が、高価買取してもらえてお得ですね。

作家別

次に、作家別の買取相場を紹介していきます。ここでは龍村平蔵・桝屋高尾・河村織物・小川善三郎・細見華岳・川島甚兵衛の5人の作家別に、買取相場を見ていきましょう。

人間国宝などの有名な作家の帯は高値が付く可能性があります。特に、人間国宝である北村武資の袋帯などは、過去に20万円前後で取引されることもありました。

有名な作家の帯は、着用するためではなく、美術品として手元に置いておきたい方が購入します。そのため、着用するための帯とは価格のつけ方が異なります。

売却する際ですが、状態が良ければ上記の表よりも高い値段が付く可能性があります。一方、有名な作家の作成した帯であっても、証紙や落款などがない場合や保存状態が悪い場合は、買取価格が低くなる可能性があります。売却の際は状態に注意しましょう。

織元別

最後に、織元別の買取相場を紹介していきます。西陣織は国の伝統工芸品に指定されている由緒ある織物で、西陣織の帯や着物はどれも高品質なものばかりです。ここでは、西陣織で作られた、主な織元の買取相場を紹介していきます。

西陣織の帯を売却する場合、織元に加えて帯の種類で買取価格が変わってきます。良質な西陣織の帯であっても、袋帯・名古屋帯は高めの買取相場。丸帯・半幅帯・角帯は低めの買取相場の傾向があるようです。

また、西陣織の帯・着物を新品で購入した場合、西陣織工業組合が発行しているメガネ型の証紙がついています。買取の際にこの証紙を提示すれば西陣織であることの証明になり、高値が付く可能性があります。証紙が付いていた場合、買取の際に忘れずに提示しましょう。

着物の帯はどこで売るのがいい？

帯の売却を決意した場合、次に気になるのは帯を売却する場所ではないでしょうか。そこでここでは、着物の帯を売却できる場所について紹介していきます。

現在、着物の帯を売却できる場所は大きく分けて3つです。

• フリマアプリ 
• リサイクルショップ 
• 買取専門店

それぞれの売却場所ごとに、メリットやデメリットが存在します。売却先をどこにしようか悩んでいる方は、ぜひこちらを参考にして、自分に合っている売却先を見つけてください。

フリマアプリ

帯の売却先1つ目は、メルカリやヤフオク！などのフリマアプリです。

フリマアプリで売却するメリットは、自分で好きな値段をつけて出品が可能な点です。しかし、なかなか売れなかったり、売れても自分で発送作業をしなくてはいけなかったりと、面倒な点も多く存在します。

なるべく早く売却したい方や、手間をかけたくない方には向いていないでしょう。

リサイクルショップ

帯の売却先2つ目は、リサイクルショップです。

リサイクルショップは予約や申し込みなどの手間が必要なく、気軽に利用できる店舗が多いのが魅力的です。

しかし、査定員は着物や帯専門の査定員ではないので、高価なものであっても安く買い取られてしまう場合があります。きちんと査定してもらいたい方には向いていないでしょう。

買取専門店

帯の売却先3つ目は、買取専門店です。

買取を専門としている業者が店を運営しており、専門の知識を持った査定員が商品を査定してくれるので、安心して買取に出せます。

また、店舗に行く時間がない方などは宅配買取などを利用することで、家にいながら買取が完了する点も魅力的です。

高額になる帯の種類

帯を売却する際、どのような種類の帯が高額買取されやすいのか、気になりますよね。ここでは、高額になりやすい帯の種類について、4項目に分けて紹介していきます。

• 正絹のもの 
• 有名産地のもの 
• 有名作家のもの 
• メーカー・ブランドのもの

上記の4項目に当てはまる帯は、高額買取されやすい傾向にあります。また、高額買取されるはずの帯であっても、査定員に知識がなければ安く買い取られてしまう場合もあります。

このような帯を売却する場合には、専門の知識を持っているお店で査定してもらうのがおすすめです。

正絹のもの

絹100%で作られている「正絹」が使われている帯は、とても人気の高い帯になります。「正絹」は肌触りが良く、上品な光沢が特徴の生地です。元々高額な帯であり、見た目にも高級感があるため、中古のものであっても高い値段が付きやすい帯になります。

「正絹」が使われている帯は、ウールやポリエステルから作られた帯よりも流通量が少なく、着物や帯が好きな方には需要の高い品です。そのため、高額で取引されやすい傾向にあります。

有名産地

帯の三大産地は、「京都の西陣織り」、「 福岡の博多織り」、「 群馬の桐生織り」といわれています。この三大産地で作られた帯は伝統工芸品であり、デザイン性や耐久性などに高い評価を得ています。

そのため、中古であっても高額で取引されやすい傾向にあるようです。また、有名産地の帯を買取に出す際、証紙がついているのとついていないのでは、買取価格に大きな差が出てしまう場合があります。

証紙付きの帯を所持している場合、売却の際は証紙の提示を忘れないようにしましょう。

有名作家

人間国宝や有名作家の帯などは人気が高く、高額で買取される傾向にあります。ただし、有名な作家の帯であっても、年代や流行によって需要が変化するので、売却の際は注意が必要です。

また、有名な作家の帯には、作家の印である落款がついている場合があります。こちらも証紙と同じく、帯が「本当に有名作家が作成したもの」であると証明してくれるものになります。

落款付きの帯を所持している場合、売却の際は落款の提示を忘れないようにしましょう。

メーカー・ブランド

ブランドものの帯や有名メーカーの帯は信頼性があり、中古でも高い需要があるため、高額で買取される傾向にあります。

特に人気のメーカーは「久保田織染工業」、「川島織物」、「河合美術織物」、「山口美術織物」、「服部織物」などです。

ブランドものの帯には本来証紙がついています。買取に出す際、証紙が付いていなければ、ブランドものであるという証明ができず、買取価格に大きな差が出てしまう場合があります。

ブランドものの帯を所持している場合、証紙が残っていれば、売却の際に証紙の提示をしましょう。

買取できる帯と買取できない帯

帯の買取価格は素人には判断が難しく、思っていたより高い金額が付く可能性もあれば、思っていたより低い値段が提示される可能性もあります。状態の悪いものであれば、値段が付かないなんてことも…。

買取に出す際、自分の持っている帯が、値段が付かないかもしれないと思うと不安ですよね。ここではそんな方に向けて、買取できる帯と買取できない帯、値段がつかない可能性が高い帯について紹介していきます。

値段が付かない可能性がある帯には決まった特徴がありますので、ぜひ所持している帯と見比べてみてください。

買取できる帯

リサイクルショップなどの帯買取は、品質の良いもの以外は、低い値段をつけられやすい傾向にあります。一方、この記事の後半で紹介する帯の買取業者では、色や素材に関係なく、ほとんどの帯を買取しています。

ただ、状態や場合によっては値段がつかない帯も存在します。この記事で紹介する買取業者では、値段が付かなかった帯も、要望すれば引き取りが可能です。

査定をしなければ値段は分からないので、帯の買取価格に不安がある場合は、悩む前に一度査定に出してみましょう。

値段がつかない可能性がある帯

値段がつかない、または低い値段がつきやすい帯の特徴について解説していきます。値段がつかない可能性が高い帯の特徴は、以下の3点です。

• 人気のない素材や色・デザインのもの 
• 生産から時間が経っているもの（昭和初期～中期）
• 保存状態が悪いもの 

ウールやポリエステル製の帯は大量生産されたため、現在でも市場に多数流通しています。数が多いため価格も低く、今後買取価格が上がる可能性も低いでしょう。

生産後から年数が経っている帯も、当時と流行のデザインなどが変わっているため、買取価格が低い傾向にあります。

また、本来は高額買取可能な帯であっても、状態が悪くシミやカビ、生地の傷みがある帯は値段が付かない可能性が高いでしょう。

帯の買取でおすすめの買取店

帯を売却するなら、専門の査定員がいるお店が良いですよね。ここでは専門の査定員がいる、おすすめの帯買取店を紹介していきます。

• 福ちゃん 
• バイセル 
• ザ・ゴールド
• 着物10

以上の4店舗について紹介していきます。帯を売却する店舗に悩んでいる方は、ぜひご覧ください！

福ちゃん

まずは、福ちゃんの帯買取りについてまとめていきます。

福ちゃんは株式会社REGATEが運営している、2014年創業の日本全国を対象にした出張買取サービスです。買取が成立しなくても査定費用・手数料がかからない点が特徴です。

出張買取はクーリングオフにも対応しています。宅配買取は、要望すれば無料宅配キットも用意してもらえます。店舗も存在するので、宅配・出張業者が家に来るのは不安、という方も安心ですね。

帯の他にも着物や和装小物の買取もしているので、和装をまとめての査定も可能です。

バイセル

次に、バイセルの帯買取りについてまとめていきます。

バイセルは全国に無料で出張査定を行ってくれる買取サービスで、24時間365日申し込み可能な点が特徴です。

着物類を含めて月間10万件以上の買取実績を誇っており、販路が豊富なため、査定価格が付きやすいのも魅力的な点ですね。宅配買取の際の手数料なども無料です。

また、バイセルの出張買取もクーリングオフに対応しており、査定金額に満足がいかなければ買取を拒否するのも可能！家から出ずに買取価格を知りたい方に向いています。

ザ・ゴールド

次に、ザ・ゴールドの帯買取りについてまとめていきます。

ザ・ゴールドは全国に直営店舗を持つ着物買取業者です。福ちゃんやバイセルは出張買取・宅配買取がメインでしたが、ザ・ゴールドは全国に70以上の実店舗が存在します。「顔が見える接客」をうたっており、宅配や出張買取に対して不安がある方にはおすすめの買取業者です。

また、ザ・ゴールドでは帯以外にも着物や貴金属・宝石など、幅広いジャンルを買取しています。売りたいものが大量に出てきた方に向いている買取業者です。

着物10

最後に、着物10の帯買取りについてまとめていきます。

着物10は宅配買取専門の着物買取業者です。以前は着物買取ヤマトクという名前でした。着物・帯・小物など、和装関連のものを買取してくれます。

値段が付かない帯なども無料で引き取ってくれるので、家にある不要な和装を、ダンボールに詰めて送るだけで取引が完了します。

手続きも最初から最後まですべて、ネットか電話で行えるので、家から出る必要がありません。業者とのやり取りを可能な限り行いたくない方に向いている買取業者ですね。

帯を高く売るコツ

帯を売却するのでしたら、少しでも高く買取してもらいたいですよね。ここでは、帯を売却したい方に向けて、帯を少しでも高く売るコツを紹介していきます。

• 証紙の確認 
• クリーニングなどは避ける 
• 着物や和装小物等と一緒に売る 
• 帯の状態はきれいに保つ ・早めに売る 
• 買取実績のある店に買い取ってもらう 
• 売る時期に気をつける 
• 付属品も一緒に出す

帯を高く売りたいのであれば、気をつけるのは上記の7点です。高く売れるコツに気をつけることで、同じ帯でもさらに高い値段がつく可能性があります。一方、高く売れるコツを知らなければ、本来より安い値段で買取られてしまう場合も。

高く売るためのコツについて1点づつ解説していきますので、帯を少しでも高く売りたい方は、ぜひご覧ください。

証紙の確認

証紙は帯のブランドや産地、品質などを証明するために組合などが発行しています。帯を新品で買った場合、高価なものであれば証紙がついてくる場合があります。証紙が残っている場合、帯を査定に出す際は帯と一緒に提示しましょう。

証紙がない場合、本当にそのブランドものである証明ができないので、本物だとしても買取価格が下がってしまう可能性があります。 売却予定のない帯でも、証紙をうっかり処分してしまわぬよう、大切に保管しておきましょう。

クリーニングなどは避ける

帯のクリーニングには専門の知識が必要で、汚れているからと言って一般のクリーニング店に出してしまうと、かえって生地が傷む可能性があります。

着物・帯専門のクリーニング店もありますが、買取価格よりクリーニング代の方が高くなる可能性があります。売却をするのに赤字になってしまっては本末転倒ですよね。

場合によってはクリーニングをした方が良いこともありますが、基本的にはクリーニングをせずに、一度査定に出すのをおすすめします。

着物や和装小物等と一緒に売る

他にも売却を検討している着物や和装小物などがあるのでしたら、帯だけを買取に出すよりも、合わせて査定に出すと買取価格が上がる可能性があります。

帯の買取を行っている買取店は、ほぼすべてが着物や和装小物の買取も可能です。買取店によっては、まとめ売りで買取金額が上がるキャンペーンなどを開催している店舗も存在します。

不要な和装が大量にあるようでしたら、まとめての売却が効率も良く、査定金額も上がるためお得ですね。

帯の状態はきれいに保つ

帯には、とても環境の影響を受けやすい性質があります。特に箪笥に入れたままの帯は湿気の影響を受けやすいため、定期的に空気の入れ替えをしないと劣化が早くなったり、カビが生えたりしてしまう可能性があります。

畳み方を間違えて保管してしまい、シワをつけてしまうのにも注意が必要です。状態が悪い帯は買取金額が低くなったり、値段をつけてもらえなかったりする可能性があります。

売却するかもしれない帯を所持している場合、売却を決めていなくても、日ごろから状態に注意して保管するのが大切です。

早めに売る

高価な帯は絹で作られているものが多いですが、絹はとても傷みやすい素材です。箪笥に入れて保管していても、シミやカビが生えてしまう可能性があります。

日本は湿度が高いので、箪笥に湿気防止剤などを入れていても、気をつけなければどんどんと状態が悪くなってしまいます。シミやカビの多くついた帯は、本来高価なものであっても、買取の際に値段がつかない可能性があります。

今後着用する機会がなさそうだと判断した帯・着物は、傷んでしまう前に早めの売却がおすすめです。

買取実績のある店に買い取ってもらう

買取店は、ホームページ等に過去の買取実績を載せている店舗が多数あります。自分の持っている帯と似た帯・同じ帯が買取実績に載っていれば、買取価格価格の目安になるでしょう。場合によっては、価格交渉の目安にもなります。

また、有名作家の帯などの買取実績が載っている場合、買取店舗が有名作家の価値を正しく理解できている証にもなります。

自分の売却する帯と同じ作家やブランド、似たような帯の買取実績を公開している店舗で査定をしてもらうのがおすすめです。

売る時期に気をつける

洋服の夏服や冬服と同じように、着物にも季節によって着分けが存在します。それに伴い、帯にも大きく分けて「夏用」と「それ以外の時期用」のものが存在します。

夏用は透け感があったり、生地が薄いのが特徴です。季節感がないデザインの帯も多いですが、分厚い生地の帯は冬に愛用されたりなど、帯も時期によって人気のものが変わります。

季節ものは需要が高いため、売る時期やタイミングによって、買取価格が上がる可能性があります。夏物は春、冬物は秋を目安に査定をしてもらうと、それ以外の時期よりも高い買取金額になる可能性があるでしょう。

付属品も一緒に出す

帯を買った時についてくる証紙の提示で、買取価格が上がる可能性があるという説明はしました。それ以外にも、箱や保存袋なども帯と合わせて提示すると、買取価格が上がる可能性があります。

「大切に保管してくれていた」ことが分かれば、次の購入者が安心して購入できます。売れやすくなるので、買取価格が上がる可能性もあるわけです。

また、有名作家の帯ですと、箱にサインなどが書かれている場合もあります。付属品は独断で処分せず、まとめて査定に出しましょう。

まとめ

帯の買取相場や高額になる帯の種類、おすすめの帯買取店や帯を高く売るコツなど、帯を売却する際に知っておきたい情報について解説しました。

帯は素材やブランド、作家によって大きく値段が変動します。帯を売却する方法はフリマアプリ・リサイクルショップ・買取専門店といくつかありますが、専門の査定員がいる、買取専門店で査定してもらうのがおすすめです。

着る予定のない帯や着物を所持している場合、カビやシミで傷んで買取価格が下がってしまう前に、まとめて査定に出すのがお得ですね。

また、査定してもらう際には帯を高く売るコツを参考にしてもらうことで、買取価格を高くできる可能性があります。査定に出す前に、ぜひ一度コツをご覧ください。